こんにちは、テレサです。
今回はカードナンバー31、ノウサギ(野ウサギ)です。
日本語版がまだ発行されていないDivine Animals Oracleですが、自分で翻訳したものをまとめて記述、引き続きです。1枚につき1記事にしています。今後もタイトルでわかるようにしていますのでチェックしてくださいね。
参考画像は小さめにしているので、あなたもお手元にカードをご用意ください。
じゃあさっそく、いくよー!
№31. Hare ~ノウサギ~
【サイクル、周期、循環、がテーマ】
ゲルマン神話の春の女神、エオストレとノウサギのお話が紹介されています。
春先、季節の初めのさわやかな早朝、まだ夜明けのころに春の女神エオストレと彼女のお供のノウサギが散歩をしていました。美しいけれどまだ寒い朝のこと。
ふと視線をやると凍えるような雪の中に一羽の小鳥が息絶えていました。エオストレは拾い上げて温めてあげようとしましたが、もう助かる見込みはありませんでした。
哀れに思ったエオストレはその鳥を卵に戻して大地に置いて、もう一度孵化させました。なんとそこからノウサギが生まれて、彼女のお供のノウサギの仲間になり、ともに旅を続けました。
ブックレットにはこう書いてあります。
自然のサイクルに従えば、期待を裏切られることはほとんどありません。
Divine Animals Oracle 付属のブックレット
なぜなら、流れるエネルギーにはサイクルがあるからです。
バランスを求めましょう。
何事にも時期と季節があります。
植物はいつでも花を咲かせられるわけではありませんから、辛抱強くなりましょう。
時の流れにはサイクルがある。うさぎは、月の周期(月のうさぎと関連)や女性の周期、多産(繁殖)の象徴でもあるため豊穣や愛の物語と非常によく関連づけられます。星座にもウサギ座があり、Lepusはうさぎのことです。
実際のヨーロッパ野ウサギの繁殖サイクルは1月から8月までの8ヶ月間と非常に長く、繁殖の休止期間まで継続的に繁殖を繰り返しています。9月から12月まではオスの生殖器が小さくなり、交尾は行われません。繁殖期のピークである3月には、メスは最大3匹の胎児を妊娠することもあるとのこと。
この動物は今-
絶滅について心配することはありません。
春の女神エオストレとノウサギのお話は、祝日イースターとも深くかかわっていると言われています。ブックレットでも紹介されている卵のお話がイースターと関連しているかどうかはわかりませんが、鳥の卵から生まれたノウサギだなんて、なんとなくイースターエッグも想起させますよね。あっと驚く楽しさ。野ウサギは野性味あふれるけれど、春と関連づけられて楽しく、ウサギというのもかわいいイメージです(野ウサギは大きいけどね)。さて人物像として、やっぱりウサギの特徴は耳でしょうかね。耳が大きい、すばしこい、生命力がある、時間をきっちり守る、子だくさん、元気、顔は小さめ、目はぱっちりめ。
オラクルメッセージとしては、やはり「あらゆることに波やサイクルがあるのでその瞬間瞬間で気に病まないで辛抱強く」個人的にはタロットの『運命の車輪』を想像させるなぁと感じます。冬の後には必ず春が来るし、死んでいると思っているものも復活する(枯れた荒野も春には緑でいっぱい、みたいな)。ブックレットのお話の卵もそうでしたね。イースターはキリスト復活のお祭りでもあります。繁栄や多産の象徴でもあるので、先に光が見える縁起の良いカードだと思います。
イースターラビットともかかわりの深いこのノウサギ(Hare)は、「不思議の国のアリス」で時計を持って最初に現れるのと同じイギリス原生の野ウサギ。
不思議の国のアリス、大好きです。もう一度観てみたくなりますね。時計を持っていることもまた、このカードにちょっと関係を感じなくもないですね。欧米の人の野ウサギに対する共通認識なのかな?