こんにちは、テレサです。
今回はカードナンバー26、ホッキョクグマ。
日本語版がまだ発行されていないDivine Animals Oracleですが、自分で翻訳したものをまとめて記述、引き続きです。1枚につき1記事にしています。今後もタイトルでわかるようにしていますのでチェックしてくださいね。
参考画像は小さめにしているので、あなたもお手元にカードをご用意ください。
じゃあさっそく、いくよー!
№26. Polar bear ~ホッキョクグマ~
【ご先祖様、祖先、がテーマ】
イヌイットの言葉で「シロクマ」を意味するナヌクという名前を持った彼は、熊と人間のルールやタブーを把握しているホッキョクグマの王様でした。
ハンターたちはナヌクを尊敬していてたびたびアドバイスを求めたものです。ナヌクはどのハンターが成功するかをよく観察して知っていました。
ホッキョクグマたちは、仲間がハンターに狩られてしまっても、死後大切に扱われている姿を見た時は、ナヌクやまだ生存している者たちに、
「あのハンターは正しい人だから自分もその時が来たら命を差し出す」
と伝えるそうです。
イヌイットの間ではホッキョクグマは人間の祖先が転生した姿かもしれないと考えられていて、皮は衣服やカバーに、肉は栄養に、骨は構造物やそり犬にとその身体の余すところなく使ったそうです。感謝の気持ちとホッキョクグマの偉大な精神を表すために、歌もうたわれました。
もしハンターによってホッキョクグマが虐待されたり不名誉な扱いを受けたりしたとナヌクが聞いたら、それはハンターの死を意味します。
復讐のためにホッキョクグマの仲間たちに襲われて殺されたり、狩りがうまくいかずに餓死したりすることで死に至るというのです。
ブックレットにはこう書いてあります。
あなたは唯一無二の存在ですが、また何千年にもわたる血統を受け継ぐ命でもあります。
Divine Animals Oracle 付属のブックレット
先祖の良いところは取り入れ、悪いところはよく見て注意しましょう。
自分を尊重してくれる家族に敬意を払うことで、家族の機能不全はストップします。
家族の同意を得て独立することはポジティブで自然な行動です。
ホッキョクグマは祖先の魂を受け継ぐ姿、人間とよく似ているからですね。人間と同じように後ろあしで立って歩き、子熊と遊び、狩りをして、氷の中を歩く。アイヌのイオマンテも連想しますが、あれは熊を人間の祖先などでなくカムイ(神)として扱います。
さて実際のホッキョクグマの多くは単独で生活していますが、オスのクマの中には他のクマと定期的に交友関係を持ち、お互いに攻撃性を示さず、一緒に遊んだり寝たりしているのが最近の観察でわかっています。また残念ながら、ホッキョクグマは地球温暖化の象徴となっていることでも知られています。
この動物は今-
少なくなっていて絶滅危惧されます。
このカードでは熊という生き物を祖先の生まれ変わりとして象徴しています。私個人としては、子育て中の熊がすごく恐ろしいと聞いた時に、頭の中で仁王立ちで怒る母熊を想像し、まるで人間のような母性を感じて、熊に不思議な共感をおぼえたものです。宮沢賢治の「なめとこ山の熊」しかり、そしてアイヌのイヨマンテしかり、世界のどこでも、熊に対して人はそこはかとない敬意を抱きます。頭も良くどこかしら人に似ている姿に同志のように感じている人もいて、それでもなお狩猟をして暮らす人びとの葛藤を目にすると、言葉にできない思いが湧いて苦しいですね。さて人の共感を呼ぶホッキョクグマを人物像とするなら通常の熊と違い、やはり色素が薄いことでしょうか。髪が金髪や銀髪、白髪、大柄、寒いところで暮らす生き物ですから暑がりさんとか。友好的で頭が良い、またこのカードの象意を汲むなら「先祖」「自分の代より前の親族」。
オラクルメッセージとしては、祖先の魂に心を寄せること、先祖に思いを馳せる必要があるのではないか、先祖の罪をつぐなう、負の遺産を断ち切る、など。